「焼きいもが教えてくれたもの
   〜熱かった500円玉〜」の巻

私はは最近、かなり考え込んでいた。
人生の一大転機がやってきたのだ!
といっても、プロポーズされたわけではないのが、かなしいところだ。(笑)


そんな時、公園の脇で石焼いもの屋台を見つけた。
夏なのに石焼いもとはなんとも暑い感じ。


屋台のおじさんは汗をかきながら石炭(?)をくべ、
呼び声を出してもこないお客さんをただただ待っている状態。


もし目があったら、かわいそうで買っちゃう自分がわかっているから、
違う道から遠回りして帰ろう。
今、1300円しか持っていなし・・・。


そう思って違う道から帰ろうとしたが、どうしても帰れない・・・。
気がついたら屋台の前に立っていた。(笑)


おじさんの顔は煤(スス)で黒っぽくなっていて、すごくやせていて、
汗をかきかき、熱い石の山をかき回していた。

焼きいも1つ200円らしいので1本買おうとしたら、おじさんがひと言。
「3本買ってくれたら500円でいいよ!」


ここで500円出してしまうと帰りの電車賃しか残らないが、
売れてないのにまけてくれようとした気持ちがウレシイ・・・。(涙)

1000円出して500円のおつりをもらう。




(「あちちちちっ!」)
  ↑声には出せない心の声。




石焼いもの屋台の引き出しに入っていた500円玉だったので、
やけどはしなかったけど、けっこう熱い!!!


おじさんが引出しから出した時は、もっと熱かった違いない・・・。
だけど、笑顔で「どうもありがとう!」と言ってくれた。



「天気悪くて雨降りそうだから、気をつけてくださいね。」


おじさんがそういったとたん、屋台の紙袋が風で飛ばされた。
「すいません、お気をつけて。」
おじさんは紙袋を拾いに去った。


焼きいものおじさんは一生懸命働いているけど、
夏で暑いから全然売れてないみたい・・・。
「今日の売上はいくらだったんだろう・・・.」と気になった。




夏なのに石炭くべて暑い思いして、それでも売上はわずか・・・.
下手したら今日の売上は私の500円しかないかもしれない。


それでも厳しい状況の中で屋台を引いて働いているおじさん。
おつりの500円玉があんなに熱くなっているんだから、
さぞかし暑くて辛いんじゃないのかな?



私なんかは”おっちょこちょい”で、ろくな仕事ができていないけど(汗)、
それでも生活できるお給料をもらうことができる。


焼きいものおじさんの苦労に比べれば、
ずっといい環境で仕事をしているのに、
悩んだり不満をもったり、ストレスためたり・・・。
「一体、何やってるんだろう。私・・・。」


やけに熱かったおつりの500円玉・・・。
”働いてお金を得る”って言うのは、本当に大変なことなんだな。



私の父も2年間就職活動をしているけど、
すごく頑張っているのに、後一歩のところで就職が決まらない。
働くことは大変だし、稼ぎを得ることはもっと大変!
職を見つけることも苦しいことだ。


「夏なのに焼きいもを売っているおじさんの要領が悪い」
といえばそれまでだが(汗)、
そうせざるを得ない事情があるから、そうしているような気がする。
サラリーマンしたくたって、職探すの大変だしね。


「自信がない」「能力ない」「責任を背負いたくない」
ないないずくしで、仕事に自信を無くしていたけど、
熱かった500円玉に”働くことの意味”を教えてもらった気がした。

 

 

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